八ヶ岳便り-4- (夏)

長かった梅雨もやっと終わり、梅雨明け宣言が出された翌日に、八ヶ岳の家に移動しました。この家で過ごす2回目の夏です。けれど斜面の上に立っている我が家は、まだ植物が少なくて背も低いせいか、家だけがニョキっと建っているようで、なんだか落ち着きません。


そこで、はりきって木を植えたのですが、あっという間に鹿に新芽を食べられてしまい、ガックリ。仕方がないので今度は食べられないようにと、鹿囲いをしたのですが、どうもカッコよくありません。美しくないのです。でも鹿の背丈よりも木の枝が伸びるまではじっと我慢です。



さて、せっかく植えた木の葉っぱを食べてしまう鹿ですが、どうやら苦手な植物もあるようなのです。たとえば根や葉に毒がある植物や香りのあるハーブ類(すべてではありませんが)などは食べません。もうこうなったら実験!と色々試してみた結果、まだ鹿に食べられずに残っているのは、クリスマスローズ、ミント、タイム、ローズマリー、ディル、パセリ、イタリアンパセリ、ジャーマンカーモミール、斑入りカリガネ草などです。そしてあまり知られていませんが、アジサイの葉にも毒があるそうで、鹿は食べません。それなら、思い切ってアジサイガーデンにしてしまおうか、とも考えたり。



さて、写真ではお洒落なロックガーデン風に見えるかもしれませんが、実はこのゴロゴロした石たちは、全て庭を掘り返したときに出てきたものなのです。ちょっと何かを植えようとスコップを突き刺すと、ゴツッ!う、いやな予感・・・。当たり!です。次から次から出て来ること出て来ること。一体いつになったら終わるやら。半ばやけくそになって、このロックガーデンは出来上がったというわけです。とんでもない土地に家を建ててしまった私達。富士山と南アルプス連峰が見えるというだけで、ほとんど何も考えずに飛びついた結果がこれですから、仕方ないといえば、仕方ない、自業自得ですね。


とはいえ、夏の富士山は黒っぽくて、あまりぱっとしませんね。これはリビングの窓から見える富士山です。

次回は晩夏の八ヶ岳をお送りしたいと思います。

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