槙原敬之さんのホロスコープ~世界にひとつだけの花


マッキーの歌、大好きです。

真っ直ぐな声とナイーブで心を打つ歌詞、覚えやすいメロディ。

とても辛いとき、そっと寄り添ってくれます。


どんなときも どんなときも

迷い探し続ける日々が 答えになること

僕は知っているから


この一節にどれだけ支えられたか分かりません。




槙原敬之さんことマッキーは1969年5月18日23時26分、大阪府高槻市生まれということです。

この情報を正しいものとして分析します。

太陽は牡牛座、月は双子座です。




双子座の月の欲求は、聡明かつ臨機応変に物事に対応し、様々な情報を集めて物事を多様化させていきたい、というものです。

ツーと言ったらカーと答えるようなレスポンスの良さ、あるいは物知りで賢い人でいたいというような欲求が根底にあるのですね。

この根源的な欲求を牡牛座のエネルギーを使って表現していく。


牡牛座のエネルギーとは、あくまでも自分らしくコツコツと粘り強く積み上げ維持していく、というものです。

この組み合わせだと、自然と努力家になってくるのではないでしょうか。

牡牛座のエネルギーですから、その努力は決して派手ではなく、周囲に気付かれることも少ないのかもしれませんが、

いつの間にか「デキる」奴になっていたりするのではないかと思います。


彼はデビューする頃には60曲ぐらいの作品をすでに作り上げていたということです。


槙原さん(以下マッキー)は子供の頃はおとなしい子供だったということです。

そして、中学では誰に勉強しろとも言われないのに、とても成績が良かったそうです。

いじめられることもあったようですが、お母様がそれを心配すると、

「いじめてくる人は本当は寂しいんだよ」と言ったそうです。


とても子供のせりふとは思えません。

たったこれだけのデータからでもマッキーの人となりが現れています。

とても優しく、我慢強く、穏やかに、深く物事を見据えている。

とても牡牛座らしい表現の仕方だと思います。



マッキーのチャートでまず目に付くのは8ハウスのステリウム(ハウス内に3個以上の天体がある状態)です。

内容は天王星、木星、冥王星。(木星と冥王星はコンジャンクション)


天王星は1ハウスの金星にクインデチレ(165度)で、美意識を主張することに対して「独自性」のエネルギーを注ぎ込んでいます。

まず自分らしい美意識へのこだわりというキーワードが出てきます。

そしてこの天王星はアセンダントを支配しているので、独自の美意識がそのまま自己主張につながる、ということを示唆しています。


さらに天王星は牡羊ポイント(活動サインの0度±0.5度以内)にあり、彼の個性は際立って目立つものであることも表しています。


木星冥王星は5ハウスの月とスクエア。

木星冥王星の組み合わせは、とにかく拡大することを表します。それも超ド級の拡大です。

ここに5ハウスの月が関係してくる。

5ハウスの月は創造性を表現する欲求を表すので、超ド級な創造性を表現する欲求を持っていると解釈することができます。


さらにこの冥王星はMCを支配するので、社会に向けてという言葉が加わります。



それと天体ではないのですが、ここにノード軸があります。

ノード軸は8ハウス内の全ての天体とコンジャンクションですね。

パーソナリティの分析ではノード軸は母親との関係を意味します。

お母様はどんな人だったのでしょう。


特に冥王星や天王星が関わるので気になるところです。

ノード軸に冥王星が関わる場合、母親の影響が絶大であることを示唆します。

どんな影響なのかはご本人に聞くしかありませんが、、

また天王星が関わる場合は、理性的過ぎる母親、話しを聞いてくれない母親、

木星は母親の信念からの影響、、



マッキーのご両親は町の電気屋さんでした。

ある対談でお母様は「敬之は手のかからない子供でした」と言っておられます。

店を切り盛りするのに忙しくて彼のことはほとんど放任していた、ともおっしゃっています。

マッキーは一人っ子ですし、もしかしたら孤独で淋しかったんだろうか、、などと想像しますが、(あくまでも想像です)


かえってそれがマッキー少年が心の中でイマジネーションを育んでいくことに繋がったのかもしれない、とも思います。

なんとなく、

ひとりで静かに周囲を観察している少年の姿が目に浮かびます。


でも代わりにおばあちゃんがよくコンサートに連れて行ってくれたのだそうです。

そのおかげで今があるのだと、古いブログでマッキー自身が語っています。

おばあちゃんの影響もあったのですね。



イマジネーションを表す海王星は10ウスにあって、4ハウスの太陽に非常にタイトなオポジションを形成しています。

自己の内面(4ハウス)の自我(太陽)の中に、イマジネーションを育み続けたのでしょうか。

海王星は10ハウスなので、これも生業に繋がってきます。

2ハウスを支配するので、ここに自己価値を感じ、またここから物質的な豊かさ(収入)も得る。。

そしてこの海王星は同じく4ハウス内にある静止状態の水星にクインデチレ(165度)で、コミュニケーションという分野に注目しています。


水星は双子座なので自身のサインを持っており、ファイナルディスポジターです。

さらに5ハウスの2度手前なので、5度前ルールで5ハウスとして考える事ができます。

どういうことかというと、


自分のイマジネーションを、コミュニケーションを通して創造的活動として表現する


ということです。

この水星はファイナルディスポジターであり、静止状態(最も強く性質が現れる)でもあるので、とても強い存在です。


そしてチャート内の全ての天体のディスポジターはこの水星に帰り着きます。


全ての天体がこの水星を活かすために動いていると言ってもいいほど重要な存在と言えるでしょう。チャート内の全ての天体がこの水星に支配されているのです。


MCからのディスポジター(職業の適性)も冥王星を通ってこの水星に行き着きます。(ブルーのライン)

冥王星は深い洞察や周囲に与える影響などを示します。

彼の「コミュニケーション」は深い洞察を伴い、影響を与える。


彼の歌はどれほどの人々に影響を与えたでしょうか。


この水星は火星ともオポジションで、これは「主張的コミュニケーション」を指します。

この火星は3ハウス(コミュニケーションの部屋)を支配しています。


何度もコミュニケーションというキーワードが出てきます。

マッキーにとってコミュニケーションとは、ズバリ「歌」ですよね。

これは疑いようもないです!



彼の歌を聴いて勇気付けられる人は沢山います。

決して良いルックスとは言えない彼がこれほど多くの人から支持されるのは、彼の主張で心を救われる人が多いということです。

こうも沢山の象徴があると、ただただ感心するばかりです。

才能あふれる人とはこういうものなのかもしれません。


ひとつ気になるのは、土星(3ハウス)のノーアスペクトの解釈です。

土星=制限というのが一般的な解釈ですが、このチャートに限ってコミュニケーション領域である3ハウスが制限を受けているとは考えにくいです。

ノーアスペクトの天体はチャート全体を牽引するほどの力があるのでなおさらです。


しかし別の視点がありました。

この土星は水星と冥王星のミッドポイントに位置しています。

水星冥王星の組み合わせは極端なコミュニケーション、影響を与えるコミュニケーションという解釈もできるし、MCからのディスポジターはまさにこの水星と冥王星なんですよね。


土星=仕事とすると、極度に影響を及ぼすコミュニケーションが仕事として成立すると読解することもできます。

またノーアスペクトの土星は(慣習からではない)独自に構築された秩序ととることもできるので、

彼のオリジナルティを表しているのかも知れません。


そしてこの土星がホロスコープ全体を牽引していく。

土星は12ハウス支配なので、広く潜在意識に向けて浸透する。


どこまでもシンガーソングライターの資質に恵まれている。そんなチャートです。


またさらに別の解釈では、コミュニケーションの抑圧と制限が病気や中毒方面(12ハウス)に向かう可能性も示唆しています。

マッキーは一度覚醒剤所持で逮捕されています。


そして、、


このチャートで強調されるハウスは二つあります。

月が在住し静止状態の水星に支配される5ハウス(水星は厳密に言うと4ハウスですが、5ハウスとして解釈しても良い)と、

同じく水星に支配され、ステリウムがある8ハウスです。

5ハウス8ハウスが強調される場合、しばしば「セクシャル面での特異性」という解釈がなされます。

例えば同じ強調を持つマリリン・モンローはセックスシンボルと言われていました。



ご存知の方も多いと思いますがマッキーはLGBTの人です。

(LGBT=性的マイノリティ、詳しくはこちらを参照してください

私は当事者でも専門家でもないので、LGBTについて軽々しく論じることはできません。


が、

個人的には


別にいいんじゃないか?


と思います。

そのように生まれついたのだったら、そのように生きていく。

ただそれだけのことなのではなかと。


誰に迷惑をかけるわけでもないし、他人がどうのこうの言えるものではありません。

全ての人に言えることですが、

Born this way

これしかないでしょう。


「生産性が、、云々」などとヌカす奴の言うことなんて真に受けてはいけない。


土星のノーアスペクトは新しい秩序を模索しながら創造していく、という面があります。

あまり表面化はしていませんが、彼が相当思い悩んだであろうことは明白です。

もしかしたら彼は静かに観察しながら、自分なりの秩序を構築して来たのかもしれません。


ある調査によると、日本におけるLGBTの割合は全人口の7.6パーセントと言われています。

大雑把な計算ですが、13人に一人ぐらいの割合ということになります。

以外に多いんですよね。


にもかかわらず身近で見かけることが少ないのは、

誰にも言わずに隠している人が多いということに他なりません。

それはとてもとても孤独で苦しいことですよ。


人類がさらに進化すると性別が無くなるという説もあるくらいだし、

将来もっと多くの人の意識が進化して、もっと風通し良くフランクにいられるようになって、


孤独に苦しむLGBTの人が一人でもいなくなるといいですね。


だって、


みんな一人ひとりが世界にただひとつの花なのだから



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次回は、

誰にするかまだ決まっていません。

マラソンのQちゃん(高橋尚子さん)か、しょこたん(中川翔子さん)か、

さくらももこさん、、田中角栄氏も興味深いです。


いっそのことアミだくじっていうのはどうだろう。。







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