11月の晴れた午後が好きです。
琥珀色を帯びた太陽の光がキラキラと透き通って、水分が抜けた木々の葉まで一緒にキラキラしています。
秋の花は黄色か紫。
私はピンクのコスモスが大好きなのですが、最近は黄色のコスモスが増えました。
黄色もまた綺麗です。
そんな晴れた秋の午後は、用事も無いのにブラブラと歩いたりします。
かすみ川の流れもキラキラ、赤トンボの翅もキラキラ、空気も澄んでリフレッシュ!
もう家に帰りたくありません!(でも帰るんだけど)
さそり座です。
私は一度だけ肉眼でさそり座を見たことがあります。
5歳の夏の夜、両親の実家(佐賀県)に行ったときでした。
遠くに見える稜線すれすれの低い位置に、這うように星がS時に並んでいて、その中にひとつだけ大きくて赤い星がありました。
子供ながらにその美しく神秘的で禍々しくもある赤い星に心を奪われたのを憶えています。
その赤い星がさそりの心臓アンタレスであることを知ったのは、それから10年以上も経ってからのことでした。
いいえ
わ・た・し・は~
蠍座のおんな~
と歌ったのは牡牛座の美川憲一さん。
この歌からは女の執念のようなものが感じ取れます。
執念、、とか言うと重々しくてちょっと怖いですが、蠍座は1点に集中するエネルギーでもあるので、あながち間違ってはいません。
しかし、蠍座の象徴するものはそれだけではありません。
蠍座は水星座の不動宮です。
水の星座といえば、感情。。
それも、深い深い感情です。
一点に集中し、真実を見抜く才でもあります。
本当のことを知りたい。本当のことを話したい。
深く感じて、溶け合うほどに分かり合いたい。深い愛。
一途なのです。
深さゆえに傷付くこともあれば、周囲を巻き込むこともあるでしょう。
さらに激しさも持つため、さそり座を乗りこなすのには体力が必要かもしれません。
いい加減で曖昧なことは嫌いです。
乙女座とはまた別の潔癖さがあるような気がします。
また、状況を全て把握することでコントロールをしていく質でもあります。
全て知った上で清濁合わせ飲み、懐にしっかりと落とし込む。
このような質が活かせれば、周囲に対して影響力を持つ、とても頼もしいリーダーになり得るでしょう。
懐の深さ、というのも蠍座の持ち味です。
軽々しくはありません。故に「取り扱い注意」なのかもしれません。
蠍座は、先頭をきって進むことはあまりないと思います。
どちらかと言うと、しんがりに付けて後方から把握して指示を出す、というのが似合います。
セミナー会場などでは全てが見渡せる後ろの方に座る、そんなイメージです。
表面には現れないもの、秘められた真実。深い感情。
蠍座=セクシーと言われたりしていますが、そのあたりから着想されたもののようです。
蠍座のカラーは深い赤や紫なので、間違ってもさわやかピュアな感じではないのは確かですが、奥ゆかしいものはセクシーに見えたりするものです。
因みにサインに対応する身体の部位では、蠍座の管轄は生殖器にあたります。
やっぱりセクシーですね。
まあ、そこらへんのことは大っぴらに人様に見せるものでもないので、どっちみち蠍座の範疇になりますね。
(注:蠍座の人は皆セクシー、という意味ではありません)
前出の美川憲一さんがLGBTの人であるということも興味深いです。
(この歌がヒットしたのは40年も前のことなのでなおさらです)
神聖なものも猥雑なものも全て吸収して、動じず、重要な存在でありたい。
なかなかハードルが高いですが、そんなスケールの大きさを持つのも蠍座の質なのですね。
でもその心はとても純粋で温かいのです。
蠍座を一言で言うなら、深さと集中と人情なのではないかと思います。
蠍座の支配星は冥王星です。
牡羊座から始まってここまで来ましたが、はじめてのトランスサタニアン(土星以遠の天体)です。
実は古い時代、冥王星が発見されていなかった頃は火星が使われていたんですよ。
冥王星は火星の1オクターブ上の表現と言われています。
天文学では冥王星は太陽系から外されてしまいましたが、占星術では重要な天体でこれからも使われていくでしょう。
冥王星は強大な影響力を意味します。
関わったものを極端化させる作用、とも言えます。
圧力を加えていく作用です。
ホースの出口を指でつまむと、水の出方が極端になりますよね。
そんなイメージです。
圧力を加えると、ビシュー!と飛び出る。
その激しさは蠍座の質とよくなじみます。
昔に使われていた火星も、熱くて勢いのある様は親和性があります。
冥王星を怖がる人が時々いらっしゃいますが、その必要はありません。
ただ、冥王星が関わると必然的に「重要なこと」になっていくので、覚悟が必要になります。
決して楽とは言えないし、しんどいかもしれませんが、それを乗り越えた先には豊かな実りがあるのです。
苦しい坂を登りきったら、素晴らしい眺めが待っているように。
長期的な展望
これも冥王星の意味するところになります。
極まれば反転する。
その運動が延々と繰り返されながら私達は進化していくのですが、
冥王星は「極めていく」力を与えてくれるのです。
また、(蠍座、8ハウス共に)生と死を表すとも言われます。
タロットで言うと「塔」のカードでしょうか。
(必要な)破壊と再生。
一見怖そうな意匠ですが、新しい家を建てようと思ったら、古い家は取り壊さなくてはいけません。
住んでいた家が解体されるのを見るのは心苦しいかもしれませんが、その跡にはピカピカの新しい家が建つのです。
塔のカードは、それらが意図せずにやって来るということで、緊張を強いられるのですが、緩んだ頭に渇を入れるには必要なことなのかもしれません。
そんな熱くて重い蠍座のナチュラルハウスは8ハウスです。
7ハウスでパートナーと出会った魂は、そろそろ身を固めたいと思うようになります。
結婚、仕事の契約、、住宅などの大きなものを長期ローンを組んで買ったり、
8ハウスは契約のハウスでもあります。
結婚も契約です。
同時に、共有する財産や遺産なども表します。
好ましいものもあるでしょうし、負の遺産など好ましくないものもあるでしょう。
共有するものが「感情」になると、癒しや奉仕の方向になります。
さらに深めると、深層心理やオカルト、超常現象などを意味することもあります。
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今トランジットの冥王星は山羊座の21度にあります。
そして!
土星は山羊座の15度です。
土星の方が動きが早いので、来年の1月7日あたりに冥王星に追いつきます。
山羊座22度で冥王星と土星のコンジャンクション、、、!!
土星は逆行していたものが戻ってきての最終ヒットなので、強力です。
土星の試練と冥王星の破壊と再生。
いったい何が起こるのでしょう。
ワクワクか不安か、
決めるのは
あなた次第、、、!!
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